ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか
熊谷徹
手取り25万円というお金
このお金で豊かな生活を送ることができるのか
手取25万。多くも少なくもないという額だろうか
ドイツと日本の比較の話だけど、ドイツ人の精神について考えさせられることが多くあった
ドイツ人はお金よりも、自由時間を重視しているということ
その考え方は
誰しもが生きるためには働かなくてはならない。しかし稼ぐお金は生活の糧であり手段
自分の時間を犠牲にしてまで働くことに意味はなく限られた時間の中で効率良く働くという考え方
労働時間を減らし、自由時間を確保する。もちろん残業もない。有給消化100%
出世よりも家族や自分の時間を重視。給料が上がるよりも、休日を増やしたいという考えなのだ
休日、自由時間には
家族と過ごす時間
自然の中を散歩したり
寝転んだり川で泳いだり
サイクリング
ドイツ人のなかでは自然の多い公園で休日にゆっくり過ごすことが特に人気ということで、ショッピングなど消費に使う時間は少ないという
旅行、娯楽にもなるべくお金を使わずに楽しむ方法を考えたり
DIYなど男女問わず得意とする人が多く自宅の修繕改修などお手のもの、ということだ
要するに、お金をあまり使わずに生活を送る
自分でできることはなるべく自分でやる
モノを大切にする
静かに暮らす、ゆっくり過ごす
そう考えているのだ
わたしたち、日本人はどうだろうか
金を稼ぐため残業をする、というのはまだ多くの人が持っている考えではないだろうか
結局、お金と自分時間を天秤にかけてお金を取るというのが日本人には多く
休日の自由時間にこぞってショッピングに出かけ買い物をする。モノを買い消費行動をとる。
ボーナスが入れば旅行や、いいモノを買う。食事は外食で、ちょっと豪華に
しかし残業をすると、自分のための時間がなくなる。そして自分時間を凝縮した土日。溜まったストレスは金を使って、いい思いをして発散させる
こんなところだろうか
実際のところ、私も週末の旅行や消費など、まさにこの通りである
街のあっちにこっちにはモノが溢れて消費や欲求の波に飲まれて抜け出せない
本当はシアワセなはずなのに、まだどこか物足りない。満たされない。それが今の日本だ
日本とドイツの違い
日本人にはお金が足りないのではなくて
心の自由と時間が足りないのだと思う
みんなはお金と、時間、もしどちらか貰えるとしたらどちらが欲しいだろうか